佐野市郷土博物館〜城山公園(佐野城跡)〜栃木県立博物館

若旦那です。

時を同じくして佐野市郷土博物館では「佐野城跡(春日岡城)を考える」を、栃木県立博物館では「改革と学問に生きた殿様−黒羽藩主 大関増業(ますなり)−」という興味深い企画展をやっていたので、先日知人と連れ立ってはしごして来ました。


まずは佐野市郷土博物館に行きました。

佐野城は幕命により唐沢山城を廃する事になった佐野信吉が新たに居を構えた城ですが、移城してからわずか7年で佐野氏が改易になったために廃城になってしまいました。当初は未完成だと思われていた佐野城ですが、17次にわたる発掘調査によって完成度が高かったのではないかと見直されているそうです。今回の企画展でもその発掘調査の様子やそれによって発見された出土品が展示してありました。


実際に佐野城跡に行ってみる前に美味しいと聞いた「万里」というラーメン屋さんで腹ごしらえをしました。


手打ちめんというのを食べましたが評判通り美味しかったです。大盛をペロリと平らげました (^^)


さて、いよいよ佐野城跡ですが佐野駅の北側にありまして、現在は城山公園という市民の憩いの場になっております。

佐野駅側から三の丸・二の丸・本丸・北出丸となっている連郭式縄張で、これは三の丸にある石碑です(見れば分かるって)。



これは二の丸と本丸の間にある堀です。なかなか立派です。



これは本丸と北出丸の間にある堀です。これもなかなか立派です。



この日は良い天気&陽気で、しかも紅葉もキレイで歩いていても気持ち良かったです (^-^)


公園を歩いて小腹がすいた所で道の駅どまんなかたぬまに行きました。


そこで佐野名物のいもフライとおとめミルクを食べました (^^;)
ここはイルミネーションがキレイなんですよね。今度は夜に行ってみたいです。


さて、いよいよ締めである栃木県立博物館です。

大関増業という人は大洲藩加藤家から養子に来た人物で、頭も良く藩政改革に意欲を示し殖産産業等に力を入れ何とか藩財政を活性化させようとしますがその効果の実は上がらず、結局は重臣達の反発を招きわずか13年で隠退に追い込まれてしまいました。今で言うと外部の人間が社長に就任し会社を立て直そうとするも、重役達の理解を得られず退任に追い込まれる、といった所でしょうか。増業という人は数多くの著書を残したりするほど頭も良かったですが、日本書紀の注釈を記すことにおいてはそのために藩財政を圧迫させたりしました。倹約を強いられてる家臣達から見ればそういった所業は道楽のようにしか写らなかったのかもしれません。藩政改革は急務とはいえまずは重臣達の信頼を得るような働きかけが必要だったのかもしれませんね。


今回の企画展では増業の関係資料が集められて開催されたのですが、手紙類が多くゆっくり観ていたら閉館時間になってしまい少し不満が残りました。なので、後日もう一度行ったのですが娘の真由子も一緒だったので結局は良く観れませんでした(^_^;)


今回は知識欲&食欲も満たされそれと天気にも恵まれたので行楽気分で充実した一日になりました。また興味を引く企画展があれば足を伸ばしてみたいですね♪